2009年7月30日木曜日

高校生と

今日は東北大学のオープンキャンパス初日でした.

うちの研究室が所属している学科では毎年,各研究室が研究内容を紹介するポスターを2枚と研究に関連する簡単な展示をすることになっています.今年は阿部さんがすばらしいポスターと種子のコレクションを用意してくれたので,例年よりも準備が楽で助かりました.やはり持つべきものは,頼れる先輩です.

さて,肝心の高校生の反応はというと,阿部さんが提供してくれた種子コレクションのウケはとてもよかったのですが,研究内容を短時間で簡潔に説明して,興味を持ってもらうのは難しかったなと感じました.まだまだ修行が足りないようです.

ところで,今日一日高校生たちと話をしてみて,私が高校生だった時よりも大学で自分が勉強したいことのイメージを持っていない高校生が多くなったなと感じました.もちろん高校生が大学のことについて考えること自体無理なのですが,農学部を受験しようと考えているなら,食糧問題・環境問題とかあるいはバイオテクノロジー関連といった具合に(たとえそれが的外れであっても)何かしら漠然とした興味を持っているのが普通だろうと思っていました.

幸いなことに東北大学の農学部は,入学時ではなく2年次に進級する段階で学科を選択するシステムになっているので,入学してからいろいろなものを1年間学びながら進路を決めることができます.なので,高校生の段階で何も考えていなくてもとくに支障はありません.

ですが,高校生の段階でいろいろなことに関心を持つことは,入学してから実際に自分の進路を決めたり,さらには情報に対する感受性を磨く上でも有益です.むしろ高校生の段階で何も考えてこなかった学生さんが入学してから1年のうちにどれだけのことを吸収して,それをもとに自分の進路を考えられるのか,少しだけ不安を感じました.

しかし,ブログに「いまどきの高校生は…」ということを書くこと自体,年をとってしまったなとしみじみ感じます….

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